地域材を使い気候風土に溶け込んだ長い歴史を刻み続ける民家は、自然素材の住まいづくりの為、空気質はよく、夏涼しく快適ですが、冬はとても寒く朝起きるのがとてもつらいと思います。
民家は居心地が良い住まいですが近年は先祖代々受け継がれた民家が次第になくなりつつあります。
手入れをすればこれから何十年も受け継げるのにとても勿体なく残念です。
暗い・寒い・使いづらい…を解消するには新建材・ケミカルな材料を使わず建てた当時の素材、漆喰、ワラ、土壁、無垢材…自然素材を用いた空気質の良い安心、安全で快適な循環型の民家に再構築することです。
もちろん高断熱高気密:冬暖かく夏涼しく耐震性を持たせた大地に還る家に生まれ変わらせ、循環型の民家を次世代に残すことが住まい造りに関わるものの使命であり実践していかなければならないと思います。
古民家の再生は土台、柱等の構造体の腐食、土壁・小舞壁の傷み具合、蟻害がどの程度なのか現調し、見極め、使える柱・梁・丸太等を生かし、どのように改修・リノベーションするかは経験が必要です。
古民家は木を組み上げて造られています。それを解体するには木組みのわかる大工や管理者がいれば元通りに組み上げられ、無垢の木と漆喰等自然素材で造り上げたリノベーションが可能になります。
曲がった梁や捻じれた梁、丸太梁の小屋組み、そして黒光りした大黒柱、古民家には家族の思い出がたくさん詰まっています。
古材のもつ歴史を振り返りながら悠久の時の流れを楽しみ過ごす、そんな心安らぐ住まい方を始めませんか。